皆さん、こんにちは。練馬区でリフォーム・リノベーションを手掛ける三浦建築設計事務所です。
近年、キッチンやユニットバスなど水回り設備や内装など全体的にフルリフォームされる方や、間仕切り壁などを解体して間取りを変更し、自分好みの空間にリノベーションをされる方が多くなってきています。
増えた要因としては、リフォームやリノベーションされた住宅や店舗、DIYでリフォームした住宅など、TVなどのメディアで取り上げられることも多くなり、自然と目にする機会も増えてたこと。また、インターネットなどで必要な情報を集めることができるようになったことなどによります。
インターネットなどで得られる情報量が増え、身近なものとなったリフォームやリノベーションですが、デメリットを理解していなかったばかりに思いもよらないことにつまずいてしまうこともあります。メリットとデメリットの両方を十分に理解したうえでリフォームやリノベーションを検討することが大切です。
≪目次≫
1.リフォーム・リノベーションのメリット
2.リフォーム・リノベーションのデメリット
3.失敗しないためにできること
4.工事業者を選ぶ際の注意点
1.リフォーム・リノベーションのメリット
① 新築よりコストを抑えることができる
リフォームやリノベーションをする場合、建物の状況によりますが建物の骨組みなどの構造体などが使えるので新築よりコストを抑えることができます。
キッチンや浴室などの水回り設備やフローリング、内装などフルリフォームする場合で新築に比べ30%~40%程度。間取りの変更、水回り設備、フローリングや内装などフルリノベーションの場合でも20%~30%安く済むことも多くあり、新築よりも安い費用で理想の住まいを手に入れることも可能です。
② 住まい選びの選択肢が増える
希望する居住エリアで希望通りの新築の戸建やマンションを探すのは易しいことではありません。特に都心部にあっては多くの方が希望する新築の戸建やマンションを見つけることが出来ずに希望する条件の多くを妥協して決めてしまう方も多いのではないでしょうか?
ただし、リフォームやリノベーションを前提とすれば、中古の戸建やマンションを購入することも選択肢となり、リフォームやリノベーション費用を含めても新築と比べ多くの場合安い予算で希望の条件をクリアすることも可能です。
③ 自分好みの住空間を手に入れることができる
注文住宅を建てる場合は別ですが、分譲住宅など万人向けに画一化された住宅を購入する場合は、住まいにご自分の生活スタイルを合わせる必要性が出てきます。小さなストレスでも毎日のこととなると積み重なってその負担が大きくなり疲弊してしまうことも・・・。
リフォームやリノベーションをすることで、ご自分の生活スタイルに合った住空間を手に入れることが可能です。
2.リフォーム・リノベーションのデメリット
① 建物の耐久性に不安が残る
リフォームやリノベーションをする場合、建物の耐久性については不安が残ります。特に地震に対する強度については地震が多い日本において重要な事項となります。
1981(昭和56)年6月に建築基準法で耐震基準の大幅な見直しが行われました。それ以前に建築確認を受けた物件で、この耐震基準を満たしていないものは耐震補強なども含めて検討する必要性があります。
耐震補強を前提としたリフォームやリノベーションをする場合、建物の状態によっては新築よりも費用がかかってしまう場合もあります。
② 希望通りの間取りにできないことも
耐震などの問題で構造上解体できない部分などがありご希望通りの間取りにできない場合があります。キッチンやユニットバスなどの水回り設備においても排水配管や換気ダクトなどの問題で設置位置が変えられない場合があるので注意が必要です。間取りの変更や水回りなどの設置位置の変更が可能か不明な場合は、建物の構造と設備に詳しい建築士にご相談することをお薦めします。
③ 必要以上に費用がかかることも
築年数の古い建物の場合などは、柱や土台などがひどく痛んでいたり、給排水の配管が古いままで配管が劣化しているなどの場合は必要以上に費用がかかることもあります。老朽化などで著しく建物の状態が良くない場合は、建て替えやほかの物件を探すなど慎重に検討する必要性もあります。
3.失敗しないためにできること
① 建築士や建築技能士などの専門家に相談
リフォームやリノベーション工事には専門的な知識と豊富な経験が必要となります。間取りなどを変更する場合はもちろんですが、キッチンや浴室などの住宅設備を変える場合でも配管などの問題をクリアする必要性があるので注意が必要です。
建物の構造や設備について専門知識の建築士などに相談することで、未熟な工事業者による着工後の度重なる計画変更や工期の大幅な遅れ、想定外の追加費用の発生などを防ぐことができます。
② 工事完了までの期間は余裕をもって計画
工事の完了までの期間に余裕が無く、工事内容などの精査をする時間を取ることができないまま工事の契約を締結してしまった場合、契約後の仕様変更や計画変更に応じてもらえない。予定以上の追加費用が発生するなどの問題が出る可能性が高くなります。工事完了までの期間に余裕を持つことでこのようなトラブルを防ぐことができます。
≪工事完了までにかかる期間の目安≫
1.見積りを複数社取る場合、見積りの入手に1ヵ月~2ヵ月
2.施工業者選びに3週間~1ヵ月
3.工事契約から着工まで2週間~1.5ヵ月
4.工事着工~工事完了まで
①キッチンや浴室等の水回り全部、壁紙の張替え全室、フローリング張り全室などの全体的なリフォームの場合で2~3ヶ月程度。
②間仕切り壁等を解体して間取り変更などの改築、水回り全部、ドアの交換全部、フローリング張り全室、壁紙の張替え全室などの全体的なリノベーション場合3~4ヶ月程度。
打ち合わせなどの時間が十分に取れない場合は、さらに1ヵ月~2か月程度余裕を持つことが必要です。
③ 遠慮は禁物! 納得がいくまで相談・打ち合わせ
工事内容の詳細や住宅設備機器の性能など、不明な点はそのままにしないで納得がいくまで相談および打ち合わせをすることが大切です。相談や打ち合わせを重ねることで見えなかった問題が見えてくることがよくあります。新たなプランを立て問題点に取り組むことで、より満足が行く仕上がりにすることができます。
例えば棚板やハンガーパイプの高さ、コンセントの位置など細かな部分まで打ち合わせをしてくれる業者選びが大切です。
4.工事業者を選ぶ際の注意点
① 新築以上の豊富な経験と専門知識が必須
リフォームやリノベーション工事においては、耐震性などの構造的な問題における解体の可否の判断。キッチンやユニットバスなどの水回りについて希望する製品の設置の可否等について的確な判断が必要となります。また、現場の状況に合わせた製品や仕様などの提案をする必要性もあり、製品についての知識も必要となります。
リフォームやリノベーションは新築の住宅等を建てるより難しく、豊富な経験と専門知識は必須事項となります。
② 専門知識が乏しく未熟な業者も存在している
建築基準法において建物を建築する場合、『建築士である工事監理者を定めなければならない』と規定があり、新築の場合は建築士の資格を持った者が工事管理を行いますが、リフォームやリノベーションではそのような法的な決まりがないため、専門知識が乏しく未熟な工事業者や建築以外の分野から参入する工事業者なども存在しており工事業者選びには注意が必要です。
経験と専門知識がない工事業者の場合、着工後に度重なる計画変更が必要になり工期が長引く、予定以上に追加費用が発生するといったこともあります。このようなトラブルを避けるためにも建築士などの専門家に相談することも併せて検討することが必要です。
★ご挨拶★
快適に過ごせる空間は誰もが求めるものです。
三浦建築設計事務所は住宅に特化したリノベーションおよびリフォーム工事を得意としています。作業動線を考えた間取りのご提案はもちろん。使いやすさや掃除のしやすさなど、家事や育児などの大変さを実際に経験した女性建築士だからこそできるご提案は工事をしていただいた皆様からご好評をいただいております。
お住まいに関するお悩みなど、ご遠慮なくご相談ください。