リフォーム後の工事保証は・・・?知っておきたいリフォームかし保険とは?


工事完了後に発生した欠陥や不具合に対して、リフォーム業者が修理や補修を無償で行う責任があります。たとえば、床の張り替えや壁の塗装など、材料の著しい劣化や塗装のはがれなどが起きた場合の商品保証や施工保証、屋根を葺き替えた場合などは防水性が保証されるます。ただし、リフォーム前から雨漏れしていて原因が不明などの場合は、リフォーム業者への免責事項が認められ保証されないケースもあります。


リフォームを依頼する際には、工事の保証内容や期間、そしてその適用範囲について事前に確認することが重要です。また、保証書や契約書には必ず目を通し、内容を理解しておくことをが大切です。


≪目次≫

1.リフォーム工事の保証とは

2.保証内容は?

3.保証期間は?

4.リフォーム瑕疵保険とは?

5.Q&Aこんな場合はどうする?



1.リフォーム工事の保証とは

リフォーム工事の保証とは、リフォーム工事が完了した後、一定期間にわたって工事内容に対して保証が提供される制度のことです。この保証は、工事によって生じた不具合や欠陥が発生した場合に、その修理や再工事が無料で行われることを保証するものです。

主に次のような保証が一般的です

【施工保証】

工事自体に問題があった場合に適用されます。たとえば、リフォーム後に壁が剥がれたり、床が沈んだりした場合などが該当します。

【設備保証(メーカー保証)】

リフォームで設置された設備や機器に関する保証です。メーカーの製品に対する保証で、新しく設置したキッチンのシンクやトイレの設備が故障した場合などがこれに該当します。保証書が取扱説明書と同じ冊子になっているケースが多いので、取扱説明書は捨ててしまわないように注意しましょう。

主に、ユニットバス本体やキッチン本体の保証は5年、その他器具の保証は1年~2年程度です。メーカーも出荷時には検品をしていますが、何万~何千万台という中には数年で不具合が出るものもあります。「おかしな?」と思ったら迷わず工事店に相談しましょう?保証延長できる場合があるので確認しましょう。




2.保証内容は?

お見積書や契約書が基に、依頼主とリフォーム業者が合意した内容が保証され、一定期間内に発生した問題に対してリフォーム業者が責任を負います。保証の適応範囲はリフォーム業者によって異なります。


3.保証期間は?

工事完了後の1年から5年間が一般的です。ただし、具体的な保証内容と期間はリフォーム業者によって異なります。

小規模なリフォーム (内装の改修や一部の修繕など、比較的簡単なリフォーム工事)の場合1年~2年。中規模なリフォーム(キッチンやバスルームの改装、床の張り替えなど)の場合2年~3年間。大規模なリフォーム(住宅全体の改装や増改築など)の場合3年から5年の保証期間が設定されています。


保証期間内に発生した問題や欠陥については、通常は無償で修理や補修を行うことが契約によって規定されます。リフォーム業者との契約を結ぶ際には、保証期間やその他の契約条件について詳細に確認することが重要です。


三浦建築設計事務所は工事完了後に保証書を発行しています。


4.リフォームかし保険とは?

一部のリフォーム業者は、保証を保険でカバーしている場合もあります。これにより、万が一業者が倒産した場合でも、保険会社が保証の対応をしてくれることがあります。

リフォームかし保険は、リフォーム業者が施工した部分に問題が発生した場合、例えば壁紙がはがれたり、床にひびが入ったりした場合など、それらの修理や補修費用を保証会社の保険がカバーします。リフォーム瑕疵保険は工事完了後の数年間有効であり、その期間内に欠陥や不具合が発生した場合に補償が行われます。基本的にリフォームかし保険はリフォーム業者が加入する修理や補修にかかる費用をカバーするための保険ですが、例えば廃業や倒産などの場合は、工事の発注者(お客様)に保険金が支払われる仕組みとなっています。リフォームかし保険は工事完了後に保証会社より保証書が発行され、保証期間内に欠陥や不具合が発生した場合に補償が行われます。個々の保険の加入については任意となっているので、改築工事などで建物の構造体力や雨漏れなどの心配がある大規模な工事を予定している場合には保険の加入について確認しましょう。


三浦建築設計事務所はJIO日本住宅保証機構に事業者登録しています。

JIOホームページはコチラ



5.Q&Aこんな場合はどうする?


Q.保証期間が切れてしまった。

A.施工保証

保証書期間が切れていた場合でも対応してもらえるケースがあるので工事店に相談しましょう。

A.設備保証(メーカー保証)

一般的な使い方で不具合が出てしまった場合は、無償で修理してもらえるケースがあるので遠慮せずに工事店に相談しましょう?

※三浦建築設計事務所では保証期間が過ぎていた場合でも、メーカーと無償修理の交渉をさせて頂いています。ただし、保証期間から1年以上過ぎていると交渉に苦慮しますので、できるだけ早めにご相談ください。


Q.保証書を無くしてしまった。

A.施工保証

保証書が無くても、対応してもらえるので工事店に相談しましょう?

A.設備保証(メーカー保証)

実際に工事をした工事店なら、「いつ商品を仕入れ、いつ工事をしたか?」が解るので保証書が無くても対応してくれます。


Q.保証書自体の発行が無かった。または、保証書をもらっていない。

A.施工保証

保証書の有無にかかわらず、完了後1年間リフォーム業者は修理や補修を無償で行う責任があります。

A.設備保証書(メーカー保証書)

保証書を無くしてしまった場合と同様、施工店を通して申し込みをすれば対応してもらえます。


Q.保証対象かどうかの確認のしかたは?

A.施工保証

一般的な使い方をしていて不具合がある間合いは、とりあえず工事店に相談してみましょう?

A.設備保証(メーカー保証)

施工保証同様、一般的な使い方をしていて不具合がある間合いは、とりあえず工事店に相談してみましょう?


Q.修理代はかかる?

A.施工保証

使い方、管理方法、台風や地震などの自然環境などに問題があった場合は有料となります。有料となった場合は、見積書を提出させていただいてからの修理となります。

A.設備保証(メーカー保証)

メーカーから委託を受けた会社の人が、不具合の原因と修理に必要な材料の確認のため、ご自宅に訪問させていただきます。その際に出張費が発生します。不具合の原因が商品自体にある場合は出張費および修理代は無料となりますが、不具合の原因がお客様または自然環境などにある場合は、仮に修理をしない場合でもその出張費(数千円)の支払いが発生しますので、金額については事前に確認して置きましょう。


Q.工事店が対応してくれない場合は?

A.施工保証

根気よく交渉するしか方法はありません。担当者が退職したなどの理由で支店での対応が悪い場合、本社に掛け合ってみましょう?

A.設備保証(メーカー保証)

保証期間であればメーカーに直接交渉しましょう?



【まとめ】

リフォーム工事を行う際には、保証内容や保証期間など十分に確認し、疑問や不明点があれば業者に質問することが重要です。

床の張替えや壁紙の張替えなど小規模リフォーム工事やお風呂、キッチンなどの中規模な工事の場合、1年以上たってから不具合が発生することは少ないので、リフォーム業者の工事保証で十分な場合が多いのですが、屋根の葺き替えや外壁の張替え、補強を伴う大規模な間取り変更などのリフォーム工事の場合は、工事後数年たってから不具合が生じることもあります。

大規模工事で欠陥や不具合が発生した場合は修理や補修に多額の費用がかかることも考えられるので、リフォームかし保険の加入についても確認して置きましょう。



★ご挨拶★

三浦建築設計事務所は住宅に特化したリノベーションおよびフルリフォーム工事を得意としています。作業動線を考えた間取りのご提案はもちろん。使いやすさや掃除のしやすさなど、家事や育児などの大変さを実際に経験した女性建築士だからこそできるご提案は工事をしていただいた皆様からご好評をいただいております。お住まいに関するお悩みなど、ご遠慮なくご相談ください。