オープンキッチン、ナチュラルデザイン、モノトーンカラー・・・リノベーションのプロがお薦めする今年のインテリアのトレンドは?

リノベーションとは、新しい生活スタイルや価値観に合わせて、既存の建物を改修・改装することです。近年は、自分たちで手軽に住まいをDIYできるようになったことや、中古物件や古民家の需要が高まったことから、リノベーション市場も拡大しています。

この記事では、リノベーションのプロが今年のおすすめトレンドを5つ紹介します。


≪目次≫

・今年のトレンド

・リノベーションでの注意点

・よくある質問



【今年のトレンド】


1. オープンキッチン

キッチンをリビングにつなげ、開放的な空間を作るオープンキッチンスタイルは、昔からリノベーションの人気トレンドです。今年は、オープンシェルフを設けて見える収納にしたり、効率よく収納できるスペースとしてキッチンに隣接したパントリーを設けるなど、キッチン周りの収納スペースを工夫し、美しく機能的な空間を実現することがポイントです。


2. ナチュラルな素材を使ったデザイン

自然素材の風合いが好まれるようになり、リノベーションでもナチュラルな素材の使い方が増えています。床に無垢フローリングを使ったり、壁に石目調やレンガ調のタイルを張るなど、素材感を生かしたデザインが注目されています。

「自然素材を取り入れたいけど、上手にできるか心配…。」という方は、白やベージュ、アイボリーなどをベースにして、アクセントに自然素材を入れ全体をまとめるのもいいでしょう?色合いの違うものやカラートーンの違うものをたくさん入れると落ち着きがなくなるので、3色程度にまとめ、全体に占めるアクセントのボリュームを抑えるのがポイントです。


3. モノトーンカラーの活用

モノトーンカラーは、清潔感とシックな雰囲気を演出してくれるので、スタイリッシュなデザインに仕上げたい方にはぴったりです。今年は、黒やグレーを基調としたモノトーンカラーで統一することがトレンドです。

黒やグレーを基調と聞いて「部屋が暗くなるのでは?」と心配になってしまう方も多いかと思いますが、淡いグレーは白と同化してしまうので、カラートーンにメリハリを付けることが全体をまとめるポイントです。


4. シンプルなインテリアデザイン

シンプルなインテリアデザインは、空間を広く見せる効果があり、モダンなすっきりとした雰囲気に仕上がります。今年は、無駄を省いたシンプルなデザインが注目されています。

淡いカラーで1~2色程度でまとめる場合は、殺風景にならないように素材の違うものを取り入れるなどの工夫をすることで、落ち着いたくつろぎのある空間になります。


5. 植物を使ったインテリア

植物をインテリアに取り入れたプラントデコレーションは、緑が持つ癒し効果や空気浄化効果が注目され、リノベーションでもインテリアに取り入れられるようになりました。今年は、壁面に棚を取り付けて、様々な植物をディスプレイするプラントウォールが人気です。

「植物の水やりが苦手、土や肥料はどうすれば・・・?」という方は、土も水やりも不要なエアープラントや人工観葉植物などを取り入れてみてはいかがでしょうか?ドライフラワーなどを飾る場合は、小さめのものを1~2点程度にし、インテリア小物と一緒に飾りましょう。


以上が、リノベーションのプロが選ぶ、今年のおすすめトレンド5選です。リノベーションを検討している方は、是非参考にしてみてください。



【リノベーションでの注意点】


1.予算オーバーに注意

キッチンや浴室などの設備はグレードによって予算が大きく変わります。リフォーム会社のセット商品などの場合、仕様変更によって大幅に金額が変わる場合もあるので事前に確認をしておきましょう。また、床下や天井裏・壁などの下地、給排水配管の入れ替えなど、どこまで工事をするかでも大きく金額が変わります。

後からでも出来る工事と後からでは余分な費用がかかる工事がありますので、見積りを取る際は、要望をしっかりと伝え、工事内容について良く確認することが大切です。また、解体後の状況によって下地の補修や補強などが必要になり追加費用が場合が発生する場合があります。事前に想定できる費用についても確認しておきましょう。


2.お見積依頼から工事の完了までは意外と時間がかかる

お見積りをお願いしてから、実際に工事が完成するまでは皆さんが思っている以上に時間がっかります。見積りは比較のため数社から取ることが大切ですが、大規模なリノベーションでは見積だけでも2か月程度かかることもあります。

工事完了を急ぐあまり、工事内容や仕様の精査をする時間を取ることができないまま工事の契約を締結してしまった場合、契約後の仕様変更や計画変更に応じてもらえない。想定以上の追加費用が発生するなどの問題が出る可能性が高くなります。工事完了までの期間に余裕を持つことでこのようなトラブルを防ぐことができます。


インターネットなどで得られる情報量が増え、身近なものとなったリノベーションですが、メリットとデメリットを理解していなかったばかりに思いもよらないことにつまずいてしまうこともあります。メリットとデメリットの両方を十分に理解したうえでリフォームやリノベーションを検討することが大切です。



【よくある質問】


Q1. リノベーションはDIYでできますか?

A1.近年は一般の方でも入手可能で扱いやすいDIY商品が充実しているので、 DIYできる部分も沢山あります。ただし、大工さんや設備工事業者など、プロの技術を必要とする部分もありますので、DIYに挑戦する場合は、事前に十分に調べてから取り組む必要があります。


Q2. リノベーションにかかる費用はどのくらいですか?

A2. リノベーションにかかる費用は、改修内容や設備の種類によって大きく異なります。事前に数社から見積もりを取り、予算内で計画を立てることが大切です。


Q3. リノベーションは建物の価値を上げますか?

A3. リノベーションすることで建物の価値は上がります。設備の老朽化や構造上の重要な問題がある場合は、それらも一緒に解消することでさらに価値を上げることが出来ます。


Q4. リノベーションはどのようなメリットがありますか?

A4. リノベーションのメリットは、注文住宅のように自分たちのライフスタイルに合った住まいを実現できることや、節電や節水などの節約効果が期待できることなどが挙げられます。


Q5. リノベーションはどのようなデメリットがありますか?

A5. リノベーションのデメリットは、費用がかかることや、計画通りに進まないことがあることなどが挙げられます。事前の準備や計画が大切です。



◇まとめ◇

リノベーション市場は、自分たちでDIYする方が増えたことや、古民家などの需要が高まったことから、ますます盛んになっています。今年は、オープンキッチンや自然素材の使い方、モノトーンカラーの活用など、様々なトレンドがあります。自分たちのライフスタイルに合わせたリノベーションをするために、今回紹介した5つのトレンドを参考にしてみてください。



★ご挨拶★

三浦建築設計事務所は住宅に特化したリノベーションおよびリフォーム工事を得意としています。作業動線を考えた間取りのご提案はもちろん。使いやすさや掃除のしやすさなど、家事や育児などの大変さを実際に経験した女性建築士だからこそできるご提案は工事をしていただいた皆様からご好評をいただいております。お住まいに関するお悩みなど、ご遠慮なくご相談ください。