リフォーム工事で失敗しないためには、いくつかのポイントをしっかりと押さえておくことが大切です。以下にリフォームの成功に向けた基本的なステップや注意点を紹介します。
≪目次≫
1.目的と優先順位を明確にする
2.見積りを詳細に確認する
3.信頼できるリフォーム業者を選ぶ
4.契約内容の確認と契約書
5.近隣への配慮
6.現場の確認と進捗の認識
7.工事が完了したら
1.目的と優先順位を明確にする
リフォームの目的をはっきりさせましょう。例えば、「家族が増えるので部屋を増やしたい」「キッチンを使いやすくしたい」など、何を改善したいのか具体的にリストアップします。
予算が限られている場合、優先順位をつけて、本当に必要な部分から予算を割り当てることが大切です。
2.見積りを詳細に確認する
見積りを確認する際は、内容が細かく記載されているかを必ず確認してください。見積書だけでは内容が不明な場合、計画図や仕様書などの補足資料なども用意してもらい、追加費用が発生しないかも確認しましょう。 見積書や計画図、仕様書は工事業者との工事内容に関するトラブルや工事後の保証などの重要な書類となるので、詳細な内容が記載されている必要があります。見積りは3社以上からもらうことをお薦めします。費用の相場感が掴みやすく、工事内容の違いや疑問点なども明確になります。
3.信頼できるリフォーム業者を選ぶ
リフォームやリノベーション工事においては、耐震性などの構造的な問題における解体の可否の判断。キッチンやユニットバスなどの水回りについて希望する製品の設置の可否等について的確な判断が必要となります。また、現場の状況に合わせた製品や仕様などの提案をする必要性もあり、製品についての知識も必要となります。リフォームやリノベーション工事は、新築の住宅等を建てるより難しいので、豊富な経験と専門知識が必要となります。
建物を新築する場合、『建築士である工事監理者を定めなければならない』と建築基準法において規定があり、建築士の資格を持った者が工事管理を行いますが、リフォームやリノベーション工事ではそのような法的な決まりがないため、専門知識が乏しく未熟な工事業者や建築以外の分野から参入する工事業者なども存在しており工事業者選びには注意が必要です。複数の業者から見積もりを取って、提案力があるか、疑問や要望に丁寧に答えてくれるかなどをチェックし、信頼できる業者かを見極めます。
4. 契約内容の確認と契約書
リフォーム工事は書面で契約することが必須です。契約書には、工事の内容、納期、費用、支払条件、工事の保証などが記載されているか確認しましょう。契約後は見積書や計画図、仕様書なども一緒に保管しておきましょう。
5.近隣への配慮
リフォーム工事では、騒音や振動などで近隣に迷惑をかけることも想定されます。事前に工事の挨拶をし、念のため業者にもできる限りの配慮をお願いしておきましょう。
6.現場の確認と進捗の認識
工事中は、当面現場を確認し、工事が計画通り進んでいるか時折チェックしましょう。写真を撮り、日付ごとに保管すると記録にもなり、その後のトラブル対応にも役立ちます。 問題が発生した場合は、すぐに業者と相談し対応策を取ることが大切です。
7.工事が完了したら
仕上がりをしっかりと確認します。事前の説明や図面と違いがないか、見積りの内容がすべて反映されでいるかを確認しましょう。メンテナンスについても確認し、アフター保証や期間の対応についてしっかり把握しておくことが必要です。
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★ご挨拶★
三浦建築設計事務所は住宅に特化したリノベーションおよびフルリフォーム工事を得意としています。作業動線を考えた間取りのご提案はもちろん。使いやすさや掃除のしやすさなど、家事や育児などの大変さを実際に経験した女性建築士だからこそできるご提案は工事をしていただいた皆様からご好評をいただいております。お住まいに関するお悩みなど、ご遠慮なくご相談ください。